Salesforceの会計年度は、レポートを作成し動的に運用する際にとても重要になります。ほとんどの企業は初期導入の際にベンダーが設定してくれているかと思いますが、念のため設定を確認する方法や、実際に設定する方法をお伝えします。
Salesforceの会計年度とは
Salesforceにおいて、会計年度は売上予測やレポートで使用されます。
たとえば、3月決算の4月はじまりの会計期間であるA社があるとします。レポートで「前会計年度」を選択すると、前会計年度の4月から3月までのレコードが集計される形になります。
また、レポートでは以下のように会計四半期を表示することも出来ます。これらの集計範囲指定は相対日付といい、動的に集計する際に利用されます。例えば、「当会計四半期」でレポートを作っておいて、四半期が変わったら新しい四半期の数字を集計し続ける形になります。
※レポートの詳しい作成方法はこちらで紹介しています。
以上のように、Salesforceの会計四半期は集計において必須で設定しておいた方が良い項目になります。
Salesforceの会計年度の設定方法
Salesforce画面右上の歯車のマークから、設定を押します。
画面左側のサイドメニューの上部検索窓に会計年度と入力します。サイドメニューに会計年度が出てきますのでクリックすると、下図の画面になります。
標準会計年度と、カスタム会計年度がありますが、通常は標準の方で問題ありません。
カスタム会計年度とは1月、2月…のような暦どおりの3か月を四半期として利用するのではなく、週を4-4-5週にキッチリ定義したい場合などに使用する、特殊な形式です。
標準会計年度について解説を続けます。
「会計年度期首月」項目では期の始まる月を選択します。例えば3月決算であれば4月が期首になります。
「会計年度の表記」については、期末が属する西暦に合わせるのか、期首が属する西暦にあわせるのかを選択します。
例えば、現在が2024年で期末が3月の会社があるとします。2024年の1月~3月末までを集計する際に、すでに2024年になっていますが、通常会計年度的にはFY23として扱います。その場合は「期首月に合わせる」を選べば、つまり2023年の4月が期首なので、現在が2024年であっても3月まではFY23になります。
「期末月にあわせる」の横に注意書きで「 注意 期首月が 1 月の場合は、必ずこちらに設定してください。」という記載があります
期首が1月の場合は「期末月にあわせる」で、それ以外の場合は「期首月に合わせる」でよいでしょう。
まとめ
現在どういう設定になっているかも、上記の手順で確認できます。こういった地味な部分の設定は結構ないがしろにされている可能性もあるので、システム管理者が変わったタイミングなどでチェックしてみるとよいかもしれません。