Salesforceでは、Web to Lead機能を活用することで、Webサイトからリード情報をSalesforceへ自動的に取り込み、タイムリーに対応することが可能です。
本記事では、Web to Leadの設定方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。ぜひ最後までチェックしてみてください。
SalesforceのWeb to Leadとは?
Web to Leadは標準機能の一つで、ウェブサイト上のフォームを通じて収集したリード情報を自動的にSalesforceに取り込む仕組みです。
Web to Leadを利用すると、ウェブサイト訪問者がフォームに入力した情報が直接Salesforceのリードオブジェクトに取り込まれ、リードのレコードが自動的に作成される挙動となります。
Web to Lead用のフォームHTMLは、Salesforce内でクリックベースで作成することが可能で、それを自社のWebサイトにゼロから設置することも出来ますし、既存のフォームと連携することも可能です。
Web to Leadを活用する意味
- 自動化による効率化:
- 例えばフォームに入力された情報が一度スプシに連携され、それを見て手動でSalesforceにリードを作成しなければならないとすると非常に手間です。かつデータの誤入力も発生してしまうかもしれません。自動化することで、これらの懸念をなくせます。
- 迅速なフォローアップ:
- リード情報がリアルタイムでSalesforceに反映されるため、インサイドセールスはリードがホットなうちに対応することが可能となります。
Web to Lead活用の注意点
- Web to Leadで受け入れられるリードの最大数は1日につき500件です。
- Web to Leadでリードを作成する際に、重複ルールに 「許可」 かつ 「アラート」の設定がされていると、許可しているにも関わらず、重複ルールが Web to リードの送信をブロックします。これは仕様ですので注意しましょう。こちらのヘルプに詳細が記載されています。
Web-to-Leadの設定手順
設定画面を開き、サイドメニューの検索窓に「web」と打ち込みます。Web to Leadが見つかりますので、クリックします。
Web to Leadの設定画面が開きます。画面中央に「編集」と「Web to リードフォームの作成」の2種類のボタンが表示されます。まずは「編集」を押して内容を確認していきます。
ここではWeb to リードの有効・無効や、reCAPTCHAの仕様有無、デフォルトのリード作成者、リード作成時のメール通知などを制御することが可能です。
reCAPTCHAとはこちらで、使用するには別途google側での設定が必要となります。
次に、Web to Leadの設定画面に戻り、「Web to リードフォームの作成」ボタンを押すと、以下の画面が開きます。
web to leadのフォームをそのままWebサイトで使用する場合には好きな項目を選択すればOKですが、既存のフォームとWeb to leadを連携する場合には、先にリードオブジェクト側で既存フォームに対応した項目を用意しておく必要があります。
「戻りURL」は、フォーム通過後に見込み客をどのページに飛ばすのかを制御します。
「reCAPTCHA API キーのペア」は、googleの管理画面から取得します。
言語はデフォルトでOKです。
「作成」ボタンを押すと、下図のようなHTMLコードが生成されます。(IDなど入っているのでモザイクかけています)
このコードを、試しに私のサイトに埋め込んでみました。私のサイトはwordpressで作っているのですが、ショートコードにさきほどのコードを張り付けるだけで下図のような状態になりました。CSSで整えたほうがよさそうですが、かなり簡単に設置出来ました。
フォームを通過してみましたが、リードもばっちり作られています。
既存フォームとの連携
既存フォームとの連携にはフォームの知識が必要です。大枠の流れは以下の通りです。
既存フォームとWeb to Leadフォームを連携するには、まず既存フォームの項目とWeb to Leadフォームの項目をマッピングします。
次に、既存のフォームにSalesforceのオブジェクトID(oid)やリダイレクトURL(retURL)などのhidden要素を追加します。これにより、既存のフォームからSalesforceにデータが送信されるようになります。
最後に、既存のフォームのaction属性をSalesforceのWeb-to-Leadエンドポイントに設定します。
まとめ
この記事のために改めて設定してみたのですが、とても簡単にSalesforceにリードを自動作成することが出来ました。
思わず楽しくなってしまいますので、ぜひ試してみてください。