Salesforceでの設定変更履歴を確認することで、誰がいつどの設定を変更したかを追跡し、システムの整合性とセキュリティを保つことができます。本記事では、Salesforceの設定変更履歴の取得方法について詳しく解説します。
設定変更履歴とは
Salesforceの設定変更履歴とは、システム内で行われたさまざまな設定変更を記録・追跡する機能です。この履歴には、誰が、いつ、どの設定を変更したかの詳細が含まれており、システムの管理やトラブルシューティングに役立ちます。
以下は設定変更履歴の確認画面です。
Salesforceの画面上から見られるのは直近の20件のみですので、より古い情報は下図のようなCSVで確認する形になります。直近180日間の情報が保管されています。
設定変更履歴を使うことで、次のようなメリットがあります。
1. 変更の追跡と監査:
誰がいつ何を変更したのかを簡単に確認できるため、設定変更の影響を把握しやすくなります。これにより、不正な変更やミスを早期に発見し、対処することができます。
2. 問題解決の迅速化:
設定変更によりシステムに問題が発生した場合、その原因を迅速に特定し、修正することができます。これにより、システムのダウンタイムを最小限に抑えることができます。
3. 操作の透明性:
代理管理者や代理ログインしたユーザーが行った設定変更も記録されるため、その操作を詳細に監視することができます。例えば、代理管理者がユーザーの作成や編集、プロファイルの割り当てを行った場合、その履歴を確認できます。また、代理ログインしたユーザーの設定変更履歴も追跡できるため、全体の透明性が向上します。
設定変更履歴の確認方法
設定画面に入り、サイドメニュー上のクイック検索欄に「設定変更」と入力して「設定変更履歴の参照」をクリックします。
クリックすると直近の20件が表示されます。
CSVのダウンロードをするためには、画面上部の「ダウンロード」リンクをクリックするか、
最下部までスクロールすると「過去6か月間の設定変更履歴をダウンロード」がありますので、その2経路からDL可能です。
設定変更履歴として追跡される変更の種類は決まっている
設定変更履歴として追跡される変更の種類は決まっています。下図のように非常に多岐にわたる設定変更が追跡できますので、SalesforceのHelpをざっと確認しておきましょう。
代理ログインで別のシステム管理者として行った設定変更履歴も追跡できる
代理ログインで別のシステム管理者としてログインし、別のシステム管理者として設定変更をおこなった履歴も確認することが可能です。
代理ログインは非常に強力な権限なので、他人に成りすましてハチャメチャしてしまう人が出てこないとも限りません。そういう人の抑止力になる機能として認識しておきましょう。
下図を参照ください。CSVのB列が代理ログインされた側のユーザー、F列は代理ログインした側のユーザーになります。
また、D列には設定変更した内容が書いてあります。これが分かれば十分ですね。