Salesforceで代理ログインする方法|便利な設定も併せて紹介

この記事では、代理ログインする方法や設定から、代理ログインがそもそも表示されない場合の対処法、代理ログインしたあと自分のアカウントにシームレスに戻ってくる方法などをお伝えします。

代理ログインとは

Salesforceの代理ログイン機能は、システム管理者が他のユーザーのアカウントに代理でログインできる機能です。

サポートやトラブルシューティング、もしくは権限の変更によるSalesforceの見え方がしっかりと反映されているのかをユーザー側の視点で確認したい場合に使用します。システム管理者必携の機能となります。

下図をご覧いただくと、画面上部に「マックス(ユーザー名)でログインしています」という文言が出てきます。マックスは私のPlayground環境上の同僚なのですが、私がマックスさんのアカウントとしてSalesforce環境にログインしていますよ、という意味になります。

代理ログインとは

「マックスとしてログアウト」をクリックすると、マックスさんのアカウントから私がログアウトされます。このとき本物のマックスさんがSalesforceを使っていたとしてもログアウトされるようなことはありません。

この機能を使用する方法は簡単です。設定画面を開きます。ユーザーを開きます。ユーザーの氏名の脇に「ログイン」というテキストが表示されています。こちらをクリックするだけで、代理ログインすることが出来ます。

代理ログインへの経路

代理ログインの設定方法

代理ログイン自体の操作方法はとてもシンプルなのですが、代理ログインがそもそも表示されない場合や、システム管理者以外に代理ログインさせる方法、代理ログインしたあとで通常はログアウトされてしまうのですが、それを回避してシームレスに自分のアカウントに戻ってくる方法など、システム管理者として知っておいて損はない情報をお伝えします。

Salesforceのユーザー設定画面に「代理ログイン」のテキストが表示されない

ユーザーの氏名の脇に「ログイン」のテキストが表示されず、代理ログインが出来ない場合があります。その際は以下の設定をおこないます。

設定画面の左側のサイドメニューの検索窓に、ログインと入力します。サイドメニューにログインアクセスポリシーが表示されます。クリックすると以下の画面になります。「管理者は任意のユーザーでログインできる」をチェックしてtrueにすれば、代理ログイン機能が有効になります。

代理ログインは基本的にシステム管理者しか使用することは出来ません。

Salesforceのユーザー設定画面に「代理ログイン」のテキストが表示されない場合の解決策

システム管理者以外が代理ログインする方法(代理管理者を利用する)

代理ログインは基本的にシステム管理者しか出来ないのですが、出来るようにする方法はあります。

当然のことながら、非常に強力な権限になりますので付与する際は十分に注意して慎重におこなってください。

設定画面で代理管理者を検索し、クリック、新規ボタンを押します。代理管理者とは、システム管理者の権限を一部切り出して行使できる権限です。

代理管理者の設定経路

下図の通り、代理管理者を設定する画面になります。「ログインアクセスの有効化」にチェックをつけると、代理管理者が代理ログインできるようになります。この設定は非推奨である旨のアラートが表示されます。

代理管理者の設定方法

代理管理者を設定します。設定出来たら、次にユーザー管理者の追加を押します。

代理管理者の設定画面

するとロールを設定する画面になります。代理管理者は、ここで選んだロールを含む下位のロールに代理ログインできるようになります。

代理管理者に管理させるロールを選ぶ

Salesforceやサポート企業が代理ログインすることを許可する方法

Salesforce社や、他のサポートベンダーがあなたのSalesforce環境にアクセスできるようにするための設定があります。

右上の自分のアイコンをクリックし、設定を押します。サイドメニューから「アカウントログインアクセスの許可」を押します。下図の画面になりますので、アクセスを許可する期間を設定します。

他の企業からの代理ログインを受け入れる

代理ログイン後ログアウトし、自分のアカウントに再ログインをシームレスに行う方法

システム管理者が代理ログインした後で、用件を済ませて代理ログインをログアウトすると、通常は自分のアカウントに戻る際に都度IDパスワードの入力が必要になります。

これが結構不便なのです。ふつうは「代理ログインをログアウトしたら、元々自分が触っていた自分のアカウントの画面にシームレスに戻ってこられてしかるべきだよな~」というのが人情です。

回避策は簡単です。

設定画面の左側の検索窓にセッションと入れます。セッションの設定をクリックします。「ユーザーとしてログインしてから再ログインを強制する」という項目にデフォルトでチェックが入っています。ここを外してfalseにします。その後、一番下までスクロールして保存ボタンを押せば設定完了です。

代理ログイン後ログアウトし、自分のアカウントに再ログインをシームレスに行う方法

まとめ

本記事では代理ログインとはどんなものか、基本知識から、代理ログインにまつわるさまざまなTipsを紹介しました。

代理ログインは、ユーザーからの「○○ができないんだけど~」「エラーになったんだけど~」という問い合わせに対応するための必要不可欠な機能です。ぜひ使いこなして、保守業務のクオリティを高めていきましょう。